紅葉の季節、美しく色づいてゆきます。

日だまりもなつかしく感じる今日この頃です。

さて、先日、僧侶という立場を見込んで頂いたのか

ちょっとした知り合いの方からご相談を受けました。

その方いわく、大切に思う人間関係ほど、長く続いたためしがないとのことです。

ご自身の人生で、おそらく最後の腹心の友と称すべく人と出会い、

四年ほど友情を深めておられたそうです。

ご相談の方をAさん、お相手はBさんといたしましょう。

Aさんはちょっと不器用で要領よく立ち回れない方です。

ご自身もそれは分かっておいでのご様子。

この三ヶ月あまり、悲しい出来事の起こったBさんを支えておられたそうです。

Bさんに立ち直って頂きたいとの思いから言ったことが、上から目線とBさんに捉えられ、おしつけがましいとか、傷つく言葉をかなりあびせられたようで

本当にお気の毒なほどしょげておられました。

内容を詳しくお聴き致しましたところ、確かにお節介を通り過ごして

出しゃばっておられます。

しかしながら、Bさんを思うゆえ、もっと言うなら本当に優しくあたたかい気持ちでの勇み足。

そこで私は「いいじゃないですか!それだけ人のことを思える心を持っておられる証ですよ。

人間関係長く続かないかもしれませんが、貴方は一人ぼっちですか?

そうではありませんよね?お身内や数少なくても大事に思い思われる、

そんな方がいらっしゃるでしょう」

重ねてこう申し上げました。

「失礼ながら生き方が不器用で要領がよろしくないように感じますが、

その分まっすぐで正直で、私から見たら信頼のおける方と感じますよ」

私の話に、うんうんとうなづいておられ、先ほどと違って明るい元気なご様子になっておられます。

人は厄介です。心は見えにくいものです。

コミュニケーションを上手くとれない人は意外と多いのではと思います。

かく言う私も話し下手。誤解も受けやすいようで。

しかしながら年を重ねていくうちに考え方も変わってきて、不器用であっても、傷つけられても色々な経験をするうちに、あらゆる人々の気持ちをくみ取ることが出来るように少しばかりはなってきたように思うのです。

Aさんも私も似たタイプのように感じます。口は災いの元。そのことを失礼ながら申し上げると気を悪くされるご様子もなく「そうなんです。ひと言多いんです私。住職さん、私の思ってた通りの方。人を見抜くお力おありです。寡黙そうですが、言うときは正論をバシッ!と言う。

でもひとつ間違うと誤解受けやすいでしょ。私と似てますね〜」

誉められたのか否か・・・(笑)とにかくお元気になって頂けてよかった!!

寒さが清々しく感じられる夕暮れ前の出来事でした。

合掌

2014年(平成26年) 11月吉日