2017年(平成二十九年)。今年の夏は忘れられない夏になりそうです。

良い事柄で強く印象に残れば良いのですが・・・

新聞・テレビのニュース等で既にご存知の方も多いかもしれませんが、當寺の塀に

何とも意味の分からない、誰の目にも不愉快な落書きがされました。

6月7日未明のことです。当日の朝8時頃、天王寺警察署の方々の来訪で

知りました。一緒に谷町筋側の塀に行きますと、数メートル以上に大きな文字が

書かれておりました。四天王寺様、北隣の吉祥寺様にも同じ落書きがあり、

警察のお話では、同一犯であろうとのことでした。

人は皆、それぞれに様々な悩みや問題を抱えて生きております。

又、自分の考えや理念、信念もありましょう。

自分の考えを世間の人に知ってもらいたい、或いは、憂さ晴らしやもしれません。

落書きをした人にも、その人なりの事情があるかと察します。

しかし、物申すにしても、手段を間違えてはいけない!

この落書きを目にしてしまった方々の気持ちを察するに、誰もが嫌な気分に

なられたことでしょう。宗教心と信仰心は似ているようで違うものと思っております。

何らかの新興宗教団体にお入りになられていた、もしくは入っておられる方・・

ネット上で色々な推測が飛び交っておるようです。

愚僧は、在来仏教の宗派の垣根を越えて、少しでも安心穏やかに誰もが

暮らせる世の中に!そのような想いを胸に、僧侶という立場で何をすべきか、

いつも考えております。きっと、些細なことしかできないけれど、

頑張りたいと思っております。

人それぞれ、皆違って、皆良いのだから、考えや思いが違う人を理解し、

気持ち良く、日々の暮らしができるよう強く祈るばかりです。

実は、今月の「住職のお話」は、高齢者のドライバーについて考えることがあり

そのお話をさせて頂くつもりでおりました。長くなりますと、さほど面白くもない話、

長々ではお疲れになる方もおいでかもしれませんので、次回に話させて頂きます。

どんなことがあった日も、この愚僧、今日も晩酌の時間です。(笑)

暑くなってきますと、風呂上がりのビールが格別美味しい!本日はこれにて。

檀信徒の皆様。ホームページをご覧の皆様。いつもありがとうございます!

                                 合掌

平成二十九年(2017年)  六月 佳き日