花屋の店先のポインセチアが、クリスマスの近いことを感じさせてくれます。

本日の「住職のお話」は、六月に続いて、禅語のご紹介をさせて頂きます。

幸せな人生を歩むため、気づきを得る言葉と申して宜しいかと思います。

さて、貴方様の気づきとなるのは、どの禅語でしょうか。


          *受身捨身*

「身を受ける」つまり、この世に生まれてこれたのは、無数の因縁が結ばれた

結果なのです。目に見えない数多くの人の支えに感謝を持ち、

他人や、自然に、尽くしましょう。

          *喫茶喫飯*

お茶を飲むときは飲むことに、ご飯のときは食べることに集中するという意味です。

何事においても没頭すれば楽しさが湧いてきます。

シンプルに「今」に集中することが禅の考えの原点です。

          *禅即行動*

動かなければ何も始まらないし、動けば何とかなります。何らかの結果を

得ることができます。自分が良いと思ったことは、あれこれ頭で考えるのでなく、

素直に行動してみましょう。

          *萬法一如*

すべてが繋がっているからこそ、お互いのことを考えて生きる。

「働く」の意味は、社会のために何かをすることで、お金を稼ぐのは

働く目的のひとつでしかありません。

          *本来無一物*

欲望は留まることなく、しかも一度手にした物や地位は手放したくない。

しかし、生まれてきたときは、何も持ってはいません。

裸一貫こそが本来の姿なのです。


またの機会にご紹介致します。

先週の夏日、季節が逆戻りしたかのようでしたが、今日は身に沁みる

寒さです。あまりの温度差で体調を崩されませんよう、暖かくなさって頂きますように。

                               合掌

平成三十年(2018年) 十二月 佳き日