小春日和です。窓際の陽だまりの中で「住職のお話」始めさせて頂きます。

 檀信徒様、そして、當寺ホームページをご覧の皆様に、ご報告がございます。

 この三年程、當寺の役僧として、勤めてくれている菅碩人(かん せきじん)を

次期、三十一世住職と決めました。

真面目で、誠実な人柄が、住職としてふさわしく感じ入っております。

来年からは、住職見習いとして、副住職の役職を与える予定であります。

只、まだ年若く(31歳)、人生の経験も浅く、与えた職務には真摯に向き合い

きっちりとこなしますが、愚僧が与えたこと以外には気が走らず、

自身で考え、幅を持たせてより良く対処することが出来ない様子であります。

近頃は、愚僧は、身体が疲れやすく、物忘れも激しくなり、本音を申せば

すぐにでも住職を卒業したい思いもありますが、彼を育て、當寺の由緒を自覚し

誇りを持って継承してくれると信じられるまでは頑張ってまいる所存であります。

彼は、子供が好きで、今、保育士の資格を得るべく、夕方からの学校に

通っておる、心優しい青年であります。

彼に、住職のバトンを渡したら、保育士の資格を生かし、愚僧には出来ないような

試みで、當寺を繁栄させてくれるのかなとの期待もあり楽しみでおります。

もうひと踏ん張りせねば!!と、そのような心意気でおります。

どうか、檀信徒様、皆様、愚僧と共に、彼を、當寺に相応しい住職となりますよう

育てて頂きたく、心よりお願い申し上げます。

本日の「住職のお話」ご報告とお願いとなりました。ご容赦くださいませ。

何卒よろしくお願い申し上げます。








最後に、もう一つお願いがございます。コロナで生活様式が変わり、将来の夢が

消え失せ、暗くネガティブになってしまう人々が増えているようでありますが、

周囲の人に気を配り、温かい気持ちで声をかけてあげるのは如何でしょうか。

コロナで、自死が増えているとか。痛ましいことです。

 優しく声をかけてもらえるだけで、不安を払拭できる方もいるかもしれません。

 声を掛け合い、労りあい、明るい未来を構築いたしましょう!!

                             合掌

令和二年(2020年) 十月 佳き日